木口木版画の世界

-木口(こぐち)木版画の魅力-

 「版」木の版に彫ることから始まった、この原初的な表現は「版画」という絵画性を内包しつつ、今に生き続けている。
 木口木版画は18世紀末から19世紀末の一時代を最もハイビジョン化した視覚表現でもあった。
 木口木版の彫版は、アナログで実にシンプルな技法で、黄楊(ツゲ)や椿材を水平に輪切りした面を研磨し、そこにビュラン(彫刻刀)で彫って絵を描くだけの版画である。
 しかし、これほど彫り手の技量と感覚に左右される版画は他にないと言ってもいいかもしれない。
 ここに集まった14名の版画家は「木口木版画の世界」を表現する現代の先鋭的ビュランスト達である。
 ビュランを駆使し、まだ見ぬ自己の世界を木口という宇宙の闇に「光」を彫り起す作家達は「版」の血脈を今なお引き継ぐ者達である。

三塩佳晴(2017年パンフレットより)


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